事件・事故
「日本製のレア物」代理購入し12億ウォン密輸、野球用品業者を摘発
韓国のプロ野球選手や野球愛好家たちに人気のある日本製の高価な野球用品を密輸したとして、野球用品販売業者が摘発された。
仁川本部税関は16日、日本の職人が手作りした「レア物」とされる日本製の高級グローブや野球スパイクなど総額12億ウォン(約1億1300万円)相当の野球用品を密輸入し、韓国で違法に流通させたとして、A容疑者を関税法違反の疑いで立件したと発表した。
仁川税関によると、野球用品専門店とインターネットの販売サイトを運営しているA容疑者は、韓国製の低価格の普及型野球用品に比べて品質が優れている日本製の少量注文生産方式の高級製品を、プロ野球選手などに「代わりに購入する」と持ち掛けて注文を取り、日本に出国して現地で製品を購入し、自身の携行品として韓国に持ち込んでいた。また、自分が使用する個人用品と偽って国際郵便(EMS)で発送する手口も用い、グローブやスパイクなど野球用品6845点、総額12億ウォン相当の製品を密輸していたことが分かった。
A容疑者はまた、低価格の普及型製品4925点を運送料の安い海上貨物として輸入し、税関には実際の購入価格の約20%分だけ申告する手口で関税や付加価値税など約1億2000万ウォン(約1130万円)を脱税していた疑いも持たれている。
仁川本部税関は「コロナ禍の長期化に伴い、今後もスポーツ用品に対する需要が増えると予想されるため、海外有名ブランドの高価なスポーツ用品を個人用と偽って密輸入したり、価格を不当に安く申告したりして脱税する違法な貿易行為に対し、厳しく取り締まっていく」と説明した。