運転者なしで自走する自動運転車が郵便物と宅配貨物を配達し、引き受けも行う。スマートフォンのアプリを使い、到着時間を通知するため、事前に外に出て待つ必要はない。郵便物を配達後は決められたスケジュールに従い、自分で次の場所に移動し、配達を続ける。

 科学技術情報通信部郵政事業本部は28日、そんな機能を備えた「自動運転無人郵便局」を世宗市鳥致院邑の高麗大世宗キャンパスを登場させた。自動運転機能を備えた郵便配達ロボットは既にドイツ、スイスなどで登場しているが、配達と引き受けまで行う自動運転移動郵便局は韓国が世界初となる。

 今回の実演では無人郵便局の車両が宅配貨物、小包、郵便物10通余りを載せ、キャンパス内を回った。学生会館前を出発した車両が学術情報院前に止まると、アプリで到着通知を受けた学生が近づき、ドアを開けた。車内のキオスク(無人情報端末機)にアプリで受け取ったパスワードを入力すると、郵便物保管箱の一つが開いた。郵便物を取り出すとドアが閉まり、車両は次の目的地に向かった。

 郵政事業本部は「同じ方式で郵便物の引き受けも行う」と説明した。アプリで郵便物の差し出しを申し込み、アプリが通知する時間に無人移動郵便局の車両のキオスクに差し出し用のバーコードを読み込ませ、保管箱に郵便物を入れればよい。

 郵政事業本部は11月末まで高麗大世宗キャンパス内で一般人を対象にサービスを継続する予定だ。来年からは世宗市の世宗郵便局周辺にも対象を拡大。その後、全国の大学や大規模団地、産業施設を中心にサービス地域を拡大する。郵政事業本部は「郵便サービスの効率性が高まり、集配員の労働環境も改善される」と説明した。

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