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自国の英雄を見送るように…ペク将軍を最後まで見守った米国
15日に国立大田顕忠院で厳かに執り行われた故ペク・ソンヨプ将軍の埋葬式には、ハリー・ハリス駐韓米国大使、ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官兼韓米連合司令官など、米国の政府関係者や軍の幹部らも出席した。今月10日に死去したペク将軍の殯(ひん)所(出棺まで棺を安置しておく場所)で弔問を行ったのに続き、ペク将軍が永眠する最後の瞬間も共にしたのだ。
エイブラムス司令官はこの日、ソウル峨山病院で執り行われた告別式と大田顕忠院での埋葬式のいずれにも出席した。エイブラムス司令官は告別式における追悼の辞を通じ「(故人は)鉄筒のような同盟の創始者の一人」として「韓国戦争当時、地上での戦闘で最も絶望的かつ暗鬱(あんうつ)だった瞬間にも国連軍の戦力と肩を並べ、韓国軍を率い、韓国軍の基礎を固めた方」と述べた。さらに「戦友よ、安らかに旅立ってください」と故人を送り出した。エイブラムス司令官は6・25参戦勇士のクレイトン・エイブラムス元米陸軍参謀総長の息子だ。
同じく6・25参戦勇士の息子であるハリス大使はこの日、エイブラムス司令官と米国政府、米軍関係者と共に大田顕忠院での埋葬式でペク将軍に別れのあいさつを行った。黒正装姿に黒いマスクを着用したハリス大使はこの日、米国政府を代表してペク将軍の霊前に花を手向けた。
ハリス大使は当初、埋葬式ではペンス副大統領がペク将軍の遺族に送る弔電を代読する予定だったが、弔電の到着が遅れたため献花だけを行ったという。弔電にはペク将軍への尊敬の思い、そして韓米同盟の礎となったペク将軍の生涯を高く評価する内容が込められているという。ペンス副大統領も6・25参戦勇士のエドワード・ペンス陸軍少尉の息子だ。
コロナ感染拡大の影響で現場に来られなかった歴代の韓米連合司令官たちは、追悼の映像を通じて故人の冥福を祈った。ジョン・ティラリー元司令官は「(故人は)韓米同盟を支援し、将兵たちを愛する軍人の中の軍人だった」「ペク・ソンヨプ将軍の伝説は今後も続くだろう」と述べた。ウォルター・シャープ氏、ジェームズ・サーマン氏、ビンセント・ブルックス氏ら他の元司令官らも相次いで故人の冥福を祈った。