裁判
慰安婦被害者会見に「うさんくさい」…金於俊氏、名誉棄損で訴えられる
慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんによる記者会見について、「うさんくさい」などと背後勢力の存在を指摘した与党寄りのジャーナリスト、金於俊(キム・オジュン)氏が名誉毀損で訴えられた。
市民団体の司法試験準備生の会は1日、金於俊氏を名誉毀損などの疑いでソウル西部地検に刑事告発したと発表した。金於俊氏は5月26日、TBS(交通放送)ラジオの番組「金於俊のニュース工場」で、「(李さんの)記者会見文を読んでみたが、李さんが書いたものではないことは明らかに思える。うさんくさい」と発言した。
金於俊氏は27日にも「これまで李さんが語ったことと(記者平和人権党の)チェ・ヨンサン代表の主張は似ている。何者かが歪曲(わいきょく)された情報を伝え、そばでそういうことをささやいたようだ」と述べた。
李容洙さんは金於俊氏の主張に反論。28日にCBS(キリスト教放送)ラジオの「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演し、背後勢力の存在について問われ、「自分は百回も千回でも言うが、自分一人しかいない。私は馬鹿でぼけているというのか。助けてくれる人は誰もいなかった」と主張した。記者会見文についても、「自分が書いたものだが、読みにくい字だったので、(養女に)これを書き直してほしいと言っただけだ」と金氏の主張を一蹴した。
司法試験準備生の会は告発状で、「李容洙さんが反論した以上、金於俊氏の放送内容は虚偽事実と見るべきだ。李さんの名誉を毀損すると同時に、現在検察が捜査している共に民主党の尹美香(ユン・ミヒャン)議員を救おうという目的だ」と趣旨を説明した。