▲日本大使館前(ソウル市鍾路区)で開かれた第1184回日本軍慰安婦問題解決のための定期水曜デモで、金福童(キム・ボクトン)ハルモニが戦時性暴力被害者のための奨学金を伝達している。2015年6月24日撮影。/写真=NEWSIS

 慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で国会議員の尹美香(ユン・ミヒャン)氏=共に民主党所属=が以前、「娘は『金福童(キム・ボクトン)奨学生として大学に入学した』と語っていたことが分かった。この事実が報道されると、尹美香氏は「正式な奨学生ではなく、(慰安婦被害者)金福童さんがお小遣いをくれたという意味だ」と先月30日に釈明した。

 尹美香氏は2012年3月13日、フェイスブックに「金福童奨学生として慶熙大学校音楽学部ピアノ科に入学した金(キム)○○さん、一生懸命アルバイトをして貯めたお金68万2785ウォン(現在のレートで約6万円)をナビ(チョウ)基金助成金として寄託して、ナビ基金の3人目の支援者になりました」と投稿した。金○○さんとは尹美香氏の娘のことだ。

 「金福童奨学金」は2016年5月、金福童さんが「在日朝鮮学校の生徒たちのために使ってほしい」として、正義連の前身「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)に寄付した5000万ウォン(約440万円)で発足した。その後、2019年1月に金福童さんが亡くなった時に集まった弔慰金などを合わせて拡大・改編された。

 このため、2012年は「金福童奨学金」がまだ運営されていない時期のことだ。したがって、金福童さんが個人的に尹美香氏の娘に奨学金を渡したという意味だと見られる。尹美香氏も30日、「金福童奨学生という表現は、金福童さんが私の子に渡した小遣いだという意味に重きを置くもの」と言った。同氏は2012年2月3日、フェイスブックに「金福童さんがたくさんのお金を渡した」「おばあさんは『私は(尹美香氏の娘の)授業料をすべて払ってやりたかったが、余裕のある状況ではなかったので、これしか用意できなかった。受け取らないなら、私が傷付く』と言ったので、金福童さんの奨学金を受け取った」と投稿した。

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