事件・事故
宅配アルバイトの大学生、13歳が運転する車にひかれ死亡
飲食物の宅配アルバイトをしていた大学1年生が、無免許の10代が運転する車にひかれて死亡した。
大田東部警察署は31日、盗んだ車を無免許で運転して死亡事故を起こし、逃走した疑いで、13歳の少年など8人(いずれも10代)を拘束し、調査を進めていると発表した。
警察によると、少年らは29日午前0時30分ごろ、ソウル市内で盗んだレンタカー(現代自グレンジャー)を運転して交差点に進入し、オートバイで走行中だった大学生B君に衝突して死亡させた疑いが持たれている。調査の結果、少年らは28日午後、ソウル市内の道路に止めてあったレンタカーを盗み、大田市まで運転したことが分かった。この車には運転していた少年を含む8人が乗っていた。
少年らが盗んだ車は、ソウルで盗難届が出されており、警察が捜査していた。警察は手配車両検索システム(WASS)を通じ、レンタカーが大田に入ったことを確認し、追跡を開始。少年らは警察の追跡を避けて大田中心部の道路を走行していたが、東区城南の交差点で信号に従って走行していた大学生B君のオートバイに衝突した。事故を起こした少年は、停止せずに数十メートルほど走行し、路肩に車を乗り捨てて逃走した。警察は事故発生地点の近くで逃走中の6人を検挙したが、運転していた少年らはソウルへと逃走した。
大田東部警察署はソウル警察庁の協力を得て、ソウル市内で少年を検挙して大田に移送、取り調べを行った。警察は少年らが満14歳未満(刑事未成年者)の触法少年であることから、処罰は困難とみて、車を運転していた少年に対する緊急同行令状を取り、触法少年保護機関に送致した。
事故に遭った大学生B君は慶尚北道金泉市の出身で、今年大田地域の大学に入学した新入生だった。大学の授業開始が延期になったため、小遣い稼ぎのために宅配のアルバイトをしていたという。