韓国と米国が北朝鮮を意識して合同軍事演習を行わず、規模を小さくする間に、米・日軍事演習はその回数も規模も一気に増加していたことが9日までに分かった。中国をけん制したい米国のインド・太平洋戦略に韓国が消極的な態度を示す一方、日本は積極的にこれに参加していることも影響しているようだ。韓国軍の内部やその周辺では「韓国政府が中朝の顔色をうかがう間に、米日による軍事蜜月が深まっている」との声も聞こえてくる。

 駐日韓国大使館で武官を務めた韓国国防外交協会のキム・ジョンテ理事(予備役陸軍大佐)は最近国防日報に寄稿し「2019年度の日本の防衛白書に掲載された統計を見ると、自衛隊は昨年までの1年間(2018年4月-19年3月)に合計38回、406日間にわたり米軍と単独で合同演習を行っていた」と伝えた。3年前の同じ期間(2015-16年)では訓練の回数は26回、日数は286日だったので、これと比べると40%以上も増えたことになる。キム理事は「米日合同軍事演習が活発に行われている背景には、周辺国の不安定な要素もあるだろうが、米国が新たなインド・太平洋戦略に基づき韓国よりも日本との同盟をより強化する意図があるからだ」との見方を示した。実際に米国と日本は最近、目に見えるように大規模合同軍事演習を相次いで実施している。

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