日本の通販サイトからの直接購入が相次いだマスカラとして注目を集め、韓国国内でも販売されたフローフシの「モテマスカラ」とアイライナー製品から、化粧品には使用できない放射性物質が検出された。

 食品医薬品安全処は18日、アイティーベクス・インターナショナルが輸入したマスカラなど化粧品10品目から、使用禁止の原料である放射性物質トリウム(Th-232)とウラン(U-238)が検出され、該当製品の販売を即時中止させるとともに回収措置を取ったと明らかにした。

 トリウムとウランは以前「ラドンベッド騒動」(韓国の寝具メーカーのマットレスから放射性物質ラドンが検出された問題)で、ラドンを生成する放射性物質として取り沙汰された物質だ。

 今回の回収対象はマスカラ(モテマスカラ)7品目、アイライナー(モテライナー)3品目。

 食薬処が関税庁の輸入通関過程で、表面放射線量が基準値を超過した履歴のある製品を集めて検査した結果、これらの製品から化粧品に使用することができない原料(放射性物質)が確認された。

 ただし「生活周辺放射線安全管理法」に基づく年間被ばく線量の安全基準(年間1ミリシーベルト)を大きく下回る水準だった。

 フローフシのモテマスカラとアイライナーは、日本市場で1位の製品で、韓国国内では「日本からの直接購入必須アイテム」といわれた。2018年に輸入会社のアイティーベクス・インターナショナルが韓国に輸入して以降、CJオリーブヤングが国内で単独で販売し、現在はさまざまなオンライン・ショッピング・モールで販売されている。

 今回、回収命令に従ってCJオリーブヤングは全国の店舗で該当の品目を撤去した。CJオリーブヤングの関係者は「顧客の安全を考え、まず売場で販売中の全商品を撤去することにした」と明らかにした。

 オンライン・ショッピング・モールでも回収対象の製品は販売中止・回収される。

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