従業員に常習的に暴言を吐いていた会社幹部に対し、裁判所が会社と共同での損害賠償を命じる判決を下した。

 ソウル中央地裁は11日までに、酒類輸入業者の従業員ら8人が会社とその専務を相手取り、慰謝料を請求した訴訟で、被告に総額800万ウォン(約73万円)の支払いを命じる判決を下した。

 専務は2017年3月から18年2月にかけ、暴言や横暴な行動に及んだ。昼食時に従業員が非正社員の差別解消を提言したところ、専務ははしで肉をつまんで投げたほか、食事に出ようとする従業員に「販売目標を達成できないチーム長には飯を食う資格もない。皆ここで床に頭をつけろ」などと叫んだ。会議に出席した従業員に「気分が悪いから(自分がかんだ)このガムをお前がかめ」と発言したこともあった。ソウル中央地裁は「専務の行動は上司としての業務上の適正範囲を超え、他の従業員に精神的な苦痛を与えた行為だった」として、1人当たり50万-150万ウォンの慰謝料を認定した。 

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