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「亀尾工団の映像からなぜ朴正熙を抜いたのか」…デモ隊に襲われた亀尾市長
慶尚北道亀尾市の張世竜(チャン・セヨン)市長が25日、亀尾市庁前でデモを行っていた保守団体のメンバーが振り回した国旗の旗竿部分で頭部を殴られる屈辱を味わった。ウリ共和党慶尚北道党支部、幸福な同行本部、国民啓蒙運動本部などの保守団体のメンバー約200人は同日午後2時から4時まで、亀尾市庁の正門前で「朴正熙(パク・チョンヒ)の歴史抹消に乗り出した亀尾市庁は辞任しろ」などとデモを展開した。デモ隊は最近亀尾市が製作した「亀尾工業団地50周年記念広報映像」に朴正熙元大統領が登場せず、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)、文在寅(ムン・ジェイン)の各大統領だけが登場したことに抗議し、23日から亀尾市庁前で抗議集会を開いてきた。
張市長は「朴正熙抹消論争について説明する」と言い、デモ隊の前に姿を見せた。すると、張市長に向かい駆け寄るデモ隊と市長を守ろうとする公務員でもみ合いとなった。張市長が庁舎に戻ろうとした瞬間、デモ隊の一部が太極旗の旗竿で市長の頭部を強く殴った。庁舎に戻った張市長は「偶発的な事態であり、問題にはしない」と話した。
これに先立ち、張市長は朴正熙元大統領抜きの映像に市民の抗議が相次いでいることについて、「意図しないミスだ」と謝罪した。また、24日に亀尾東洛公園で行われたKBS「全国歌自慢」の公開録画のステージ上で、「50年前に朴正熙大統領がこの亀尾に工業団地を最初に開設し、それ以降、亀尾市民は本当に熱心に働いてきた」と述べ、事態の収拾に乗り出した。