「最近の経済動向」7月号で明らかに

「補正予算執行準備・景気活性化推進」

 韓国企画財政部(省に相当)は12日に発刊した「最近の経済動向」(通称:グリーンブック)7月号で、「消費が緩やかに増加しているのにもかかわらず、輸出と投資の不振傾向は続いており、製造業景気など世界経済の成長鈍化や半導体業況不振持続などで対外環境が悪化している」と診断した。韓国政府の正式な景気判断を示すグリーンブックで輸出・投資について「不振」という言葉が使われるのは今年4月から4カ月連続となる。

 企画財政部は今年3月には「肯定的なモメンタム(勢い)がある」としていたが、4月から生産・輸出・投資などの各指標が悪化し、景気診断を「不振」に変えた。今回のグリーンブックで企画財政部は「鉱工業生産減少の影響で全産業の生産が前月比で0.5%減少し、輸出は市場予想よりも早い半導体価格調整や、中国など世界経済減速の影響で6月に13.5%減少した」と分析した。雇用と物価の状況については、「就業者増加規模が拡大したことや、消費者物価では石油類・サービス価格安定などの影響で、前年同月比0.7%増加した」と述べた。

 韓国に対する日本の半導体素材・部品の輸出規制は、米中貿易摩擦などとともに新たな対外リスクとして挙げられている。企画財政部は「日本の輸出規制などのリスク管理に万全を期しつつ、迅速な補正予算案の国会通過・執行準備を図ると共に、投資・輸出・消費活性化など景気補強課題を速やかに推進する」と明らかにした。

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