交際相手や元交際相手が住居に無断で侵入し、刑事罰を受ける例が昨年に比べ急増していることが分かった。

 韓国警察庁が27日発表した「デート暴力現況」によると、昨年無断侵入で立件されたデート暴力犯は707人で、前年(481人)に比べ47%増えた。

 デート暴力の届け出件数も2016年の9364件から昨年は1万8671件となり、2年間で倍増した。昨年は届け出があった事案のうち、半分以上の1万245件が立件された。類型別では暴行・傷害(7461件、72.8%)が最も多く、逮捕・監禁・脅迫(1089件、10.6%)、住居侵入、性的暴力(99件、9.7%)だった。

 警察庁関係者は「以前は当事者同士の問題だとしてやり過ごしていたことも徐々に警察に積極的に届け出るようになったとみられる。住居侵入はそれをきっかけに他のデート犯罪につながるケースが多い」と指摘した。

 忠清北道清州清原署は今年1月、同居中の女性を暴行し、凶器で脅した男を逮捕した。男は被害者が玄関のドアを開けないという理由でドアのガラス窓を破って侵入した。また、ソウル西部地裁は今年2月、「置いてある荷物を受け取りに来た」と言い、分かれた交際相手の女性宅を訪ね、疑似性行為に及んだとして起訴された男に懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。警察は7-8月を「デート暴力集中届け出期間」に指定し、積極的に対応していく。

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