韓国軍
レーダー照射:韓国国防部「原音がなければ正確に分析できない」
韓国国防部(省に相当)は22日、日本の防衛省がその前日に韓国海軍駆逐艦「広開土大王」がレーダー照射したとして公開した電子音について、「加工された音声であるため、原音がなければ正確に分析できない」と述べた。
韓国国防部関係者は同日、記者らに「『広開土大王』だけでなく、当時、北朝鮮の遭難船の救助活動を一緒にしたサムボン号や近くにいた漁船など、すべての音が含まれていなければならない。日本が昨日公開した電子音は、日本が望む情報だけを残してあるため、当時の時点のデータだと見なすのは難しい」と語った。
そして、「14日にシンガポールで行われた実務協議で日本が電磁波音を公開すると言った時、いつのものかと聞いたところ、(日本は)答えなかった。いつのものなのか分からないのに何の役に立つのかと思って音を聞かなかった」と付け加えた。
その上で、「日本の防衛省も保安上、音声を変形させたと言ったので、原音ではない。ほかの周波数を削除したものなのか、科学的に検証しなければならない」と述べた。
一方、日本の自衛隊哨戒機が威嚇飛行をしたという韓国側の主張と関連して、日本は昨年4月2回、同年8月に1回、自衛隊哨戒機が先月20日とほぼ同じ距離で韓国の艦艇を撮影したが、その時は韓国側は問題提起をしなかったとしている。
これについて韓国軍関係者は「日本が言及した3回の飛行時の距離は1-2キロメートルで、先月20日の500メートルとは差がある」と言った。
また、「日本は友好国で信頼関係を維持してきたため、先月20日の低空威嚇飛行についても(韓国政府は日本に)すぐに抗議しなかった。我々が照射していないのに、日本は一方的に追跡レーダー(STIR、火器管制レーダー)を照射したと発表、映像も一方的に公開して信頼関係を壊したため(低空威嚇飛行について)抗議した」と述べた。