国際オリンピック委員会(IOC)が13日、「アイスホッケー女子米国代表チームのゴーリー(ゴールキーパー)が『自由の女神像』が描かれたヘルメットをかぶって平昌冬季五輪の試合に出場することを許可する」と明らかにした。

 IOCの規定によると、選手の競技装備に国のアイデンティティーに関する政治的なメッセージやスローガン、国歌の歌詞などを入れることは禁止されている。ところが、IOCは自由の女神像は政治的メッセージと関連性がないと判断したものだ。米国アイスホッケー協会のデイブ・フィッシャー報道担当は「自由の女神像が描かれたヘルメットは何の修正もせずにそのまま使用できることになった」と述べた。

 米国女子代表のゴーリー、アレックス・リグスビー(26)とニコール・ヘンズリー(23)は「IOCの決定を歓迎する」と語った。自由の女神像はリグスビーのヘルメットのアゴ部分とヘンズリーのヘルメットの左側に描かれている。2人は13日、OAR(ロシアからの五輪選手)と行ったA組第2戦でこのヘルメットを着用して出場した。

 IOCは今月3日、アイスホッケー男子韓国代表ゴーリー、マット・ダルトン(31)の「李舜臣(イ・スンシン)将軍」が描かれたヘルメットの使用を禁止した。李舜臣将軍の絵は韓日関係に対して敏感な政治的メッセージを与える可能性があると解釈したためだ。このためダルトンはスロベニアやOARと行った強化試合で李舜臣将軍の絵を消して試合に出た。韓国のネットユーザーたちは「李舜臣将軍の絵はダメで自由の女神像の絵はいいというのは二重規範(ダブルスタンダード)だ」と批判している。

 

ホーム TOP