「読書の秋」を迎え読書や作文を呼び掛けるさまざまなイベントが各地で開かれている。非常に素晴らしいし良いことだと思う。ただ韓国国民の読書の実態はどうか。読書率は世界で166位、読書量は1人当たり月平均わずか1.3冊にしかならないそうだ。日本に比べるとあまりにも低く、恥ずかしいくらいだ。これは最近の問題ではない。このような韓国の実態を少しでも改めるため、文庫本の活用を提案したい。

 日本で地下鉄に乗ると、本を読む人の多さは今も昔も全く変わらないが、そのほとんどは小さな文庫本を読んでいる。ほぼ全ての乗客がスマートフォンばかり見つめる韓国とは完全に異なる。韓国で本と言えば一般的に非常に大きくて重く、持ち歩くにはとても不便だ。そこでこれらの本を2-3冊に分け、持ち歩き便利な文庫本として新たに発行してはどうか。いつでもどこでも持ち歩きが可能で簡単に取り出して読むことができ、価格も安いので経済的な負担も軽くなる。そうなれば読書人口も読書量も自然に増えるだろう。実質的に読書にプラスになる安くて読みやすい文庫本が韓国社会にも幅広く普及し、一日も早く定着してほしいと思う。

カン・ジェヒさん(ソウル市松坡区)

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