韓国人は相対的に老後への備えが不足しており、人生の最後8年半は幸せな状態ではない確率が高いとする研究結果がまとまった。

 生命保険社会貢献委員会は10日、韓国、米国、日本、ドイツ、英国の5カ国を対象に調べた「幸福寿命国際比較」の結果を発表した。幸福寿命とは個人が少なくともその年齢までは健康、財政状態からみて、幸せに過ごせると予想される年齢を指す。期待寿命との差がどれだけあるかで、晩年の不幸せな期間が決まる形だ。

 調査の結果、韓国の期待寿命が83.1歳なのに対し、幸福寿命は74.6歳だった。人生の最後8年半ほどは不幸に過ごすことになる確率が高いことになる。これは5カ国中で日本(9.5年)に次いで長かった。他の3カ国は英国(5.7年)、米国(4.3年)、ドイツ(4.2年)の順だった。

 幸福寿命は健康、経済、活動、関係という4項目で構成される。健康状態と金銭的な余裕だけでなく、余暇の過ごし方や子ども・知人との関係を総合的に考慮し、幸せの度合いを判断した。韓国の分野別幸福寿命は、健康(73.6歳、4位)、経済(77.0歳、4位)、活動(72.5歳、5位)、関係(75.2歳、5位)でいずれも下位だった。

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