今月16日、福岡県の民泊を利用した韓国人女性が日本人の貸主に性的暴行を受けていたことが分かった。6月末には福岡県の別の民泊に隠しカメラが設置されているのが見つかり、韓国人カップルが盗撮されていたことが分かった。安全なことで有名な日本でこのような事件が相次いでいることから、日本を訪れる韓国人観光客の間で民泊への警戒感が高まっている。

 福岡県の中央警察署は17日、福岡市内の民泊に宿泊していた韓国人女性(31)に性的暴行を加えてけがを負わせた疑いで、日本人の貸主(34)を逮捕したと発表した。被害女性は友人と共に民泊を利用していた。容疑者は事件当日の午前0時ごろ、女性たちに酒を勧め、被害に遭った女性は2杯ほど酒を飲んで気を失っていたという。容疑者は、犯行途中で被害女性の友人に制止された。被害女性は事件直後に韓国領事館を通じて警察に通報した。

 先月28日には福岡の別の民泊に宿泊していた20代の韓国人カップルが、ベッド上の天井にある火災報知器の内部に隠しカメラが設置されているのを発見した。カメラにはカップルの客室内での様子が録画されていた。また、今年2月には福岡を旅行中だった韓国人観光客が、予約していた民泊の室内で日本人の貸主が自殺して死亡しているのを発見するという事件もあった。

 日本を訪れる観光客を国別に見ると、最も多いのが韓国だ。日本の観光庁によると、今年5月までに日本を訪れた韓国人観光客は282万7000人で、中国人観光客(269万4500人)を上回った。

 民泊は安価なため、韓国人観光客のうち民泊に宿泊する人はかなりの数に上る。問題は、違法な民泊が多いという点だ。大阪市は今年1-4月の4か月間に違法な民泊業者818か所を摘発した。市当局は大阪市内だけで1万か所以上の違法な民泊があると推定している。韓国領事館は「違法な業者の場合、貸主やスタッフの身分の確認が困難なため、正式な登録業者なのかきちんと確認すべき」と指摘した。

 最近になって急増している20-30代の一人旅の旅行者や小グループでの旅行客は、とりわけ注意する必要がある。旅行代理店「旅行博士」が自社の顧客を分析した結果、毎年一人旅をする人1万人のうち80%が行先に日本を選んでいる。京都で旅行代理店を営むキム・ミファ氏は「最近、清水寺のような有名観光地では半数以上が一人旅または2-3人グループの韓国人女性」だとして「ホテルが足りないため、かなりの旅行者が違法な民泊やゲストハウスに宿泊している」と説明した。

 日本への一人旅を計画している会社員のイ・サンミさん(26)は「日本は治安が良くて人が親切なため、『一人旅族の天国』と呼ばれている。しかし今回の事件を受けて、民泊の予約をキャンセルして別の宿泊施設を探している」と話した。

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