社会総合
朴正煕生誕100周年切手に地元団体が反発「独裁者を美化」
朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の生誕100周年を記念する切手の発行を前に、同元大統領の出身地である慶尚北道亀尾市の一部市民団体が反発していることが分かった。
「亀尾YMCA」「亀尾参与連帯」「全国民主労働組合総連盟(民労総)亀尾支部」「子ども本研究会亀尾支会」「真の教育保護者会亀尾支会」など同市の市民・労働団体は14日に発表した声明で、「郵政事業本部が独裁者に対する美化・偶像化を懸念する国民の反対を無視して、『朴正煕記念切手』発行を強行すれば、亀尾市・慶尚北道と共に全国民的非難と冷笑の対象になるだろう」と述べた。
その上で、「郵政事業本部は、市民の同意なしに亀尾市の一方的な要請で行われた『朴正煕記念切手』事業を直ちに中止すべきだ」と主張した。これらの団体は「政治的・宗教的・学術的議論の余地がある題材の場合、記念切手を発行できない」と規定した切手類発行業務処理細則に基づいて「朴正煕記念切手」発行撤回を要求している。
これに対して、亀尾市は「朴正煕元大統領生誕100周年記念事業の一つとして切手を作ることは既に発表したことであり、きちんとした手順を踏んで予定通り推進する」と明らかにした。同市関係者は「朴元大統領を偶像化したり、政治的に利用したりしようという目的はない。記念切手の一部は市が購入し、観光客を対象に販売する予定だ」と語った。
亀尾市は今年4月8日、郵政事業本部に朴正煕元大統領生誕100周年を記念する切手の発行を要請した。郵政事業本部は先月、切手発行審議委員会を通じて切手発行を決定した。今月30日までにデザインが確定し、9月15日に60万枚を発行する計画だ。