現代・起亜自動車が、来月22日からグレンジャー(HG)、ソナタ(YF)、K7、K5、スポーテージの5車種・17万1348台についてリコール(回収・無償修理)を行うことを決めた。対象は、2013年8月以前に生産された「シータ2エンジン」搭載車だ。

 韓国の国土交通部(国土部。省に相当)が昨年10月4日から自動車安全研究院で当該車種の製造欠陥調査を行った結果、昨年および今年発生した現代自の自動車火災2件と故障1件は、いずれもシータ2エンジンが問題だったと確認された。国土部が7日に発表した。現代自は6日、自発的にリコール計画書を国土部に提出した。

 今回欠陥が確認されたシータ2エンジンは、既に海外では問題が露見してリコールされている。15年9月に米国で、同エンジンを積んだYFソナタ47万台のリコールが行われた。韓国国内のソナタも同じエンジンを積み、一部から「不具合の可能性がある」と指摘されたが、現代自は「国内生産車は問題ない」と主張してきた。しかし国内車でも欠陥が見つかったのに続き、6日にはさらに「北米地域で、当該エンジンを搭載したソナタ、サンタフェなど5車種およそ130万台をリコールすることを決め、米国道路交通安全局(NHTSA)などと協議している」と発表した。度重なるシータ2エンジンの品質問題をめぐり、現代自は「エンジン設計上の欠陥ではなく、工程上の不良」と説明した。これに対し、金必洙(キム・ピルス)大林大学教授は「シータ2エンジンの欠陥問題は早い段階から存在していただけに、現代自はもっと素早く対応すべきだった。後手に回ったリコールでブランドイメージが傷つくことは避けられなくなった」と語った。

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