2月21日付(日本語版は3月4日付)と3月9日付(日本語版は3月12日付)の「読者の意見」に韓国の対外的な英語表記として「リパブリック・オブ・コリア」あるいは「サウス・コリア」のどちらが正しいかについてそれぞれの意見が掲載された。しかし私は大韓民国の韓国語読みそのままに「Dae Han Min Guk(テハンミングク)」が良いと思う。わが国の名称は憲法によれば「大韓民国(テハンミングク)」であり、英文で表記する際には「リパブリック・オブ・コリア」にすると記載されている。しかし憲法の英訳に法的な効力はなく、あくまで翻訳されたものにすぎない。そのためわが国の国号の英語表記は正式に定められたものがなく、その時の状況に応じて「リパブリック・オブ・コリア」あるいは「サウス・コリア」とわれわれ自ら表記することもあれば、あるいは海外でそう呼ばれているだけだ。「コリア」という名称も「高麗(コリョ)」が海外に知られているからそうなったのであり、われわれがそう呼んでほしいと宣言したわけでもないはずだ。

 わが国の国号は「高麗(コリョ)」でも「朝鮮(チョソン)」でもなく「大韓民国(テハンミングク)」だが、海外で使われている「Korea(コリア)」を今後も認めるのか、これも考えなければならない。「コリア」は英語圏での名称であり、フランス語圏では「Coree(コレー)」、ロシア語圏では「Koper(カレヤ)」と呼ばれている。またスペインは国号を自国語で「Espana(エスパーニャ)」、ドイツは「Deutschland(ドイッチュラント)」、日本は「Nippon」と表記している。そのためわれわれも「テハンミングク」あるいは「韓国(ハングク)」と表記するのが正しいと考える。

イ・ヒムンさん(元長銀信用カード常務理事)

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