コラム
【寄稿】理解が難しい日本式の漢字語をいつまで使うのか
韓国人がよく使う言葉の中には、理解が難しい日本式の漢字語、日本語、漢字、英語式表記が少なくない。にもかかわらず、習慣のように使っているのは残念だ。例えば「切取線」は韓国語で「断ち切る線」と表現し、「始末書」は「経緯書」、「仮処分」は「臨時処分」、「見習」は「修習」、「敬語」は韓国語で「敬う言葉」と言えばいい。日本語の「紺」の発音をそのまま使った「紺色」(コンセク)は漢字語の「紺色」(カムセク)、また漢字語の「路肩」は韓国語の「路肩」(カッキル)、「茶飯事」は「ありふれたこと」、「端緒」は「糸口」(シルマリ)、「忘年会」は「送年会」、「船着場」は「渡し場」(ナルト)、「手続」は韓国語の「節次」、漢字語の「楊枝」は韓国語の「楊枝」(イスシゲ)、「持分」は「分け前」(モッ)、「出産」は韓国語の「解産」、「売場」は「販売場」、「役割」は「やるべきこと(所任)」、「割増料」は「追い金」(ウットン)、「宅配」は「家(チプ)配達」、「談合」は韓国語の「八百長」(チャムチャミ)、取引先を意味する「去来先」は「去来処」、「行先地」は「目的地(行く先)」、「耐久年限」は「使用可能期間」、「飲用水」は「飲み水」、「残飯」は「残った食事」、「食費」「食代」は「飯代」(パプカプ)、「引受する」は「渡される」、「引継する」は「渡してもらう」、「差出する」は「引き抜く」、「呼出する」は「呼ぶ」、「回覧」は「回し見る」、「残業」は「時間外の仕事」、「節水」は「水の節約」、「納期」は「出す期間」、「納付する」は「出す」といえばいい。
また「独居老人」は「独り身の老人」、「行楽の季節」は「よそ行きの季節」、「所定様式」は「定められた様式」、「延面積」は「総面積」、「試運転」は「試験運転」、「施鍵装置」は「鍵かけ装置」、「ニュースレター」は韓国語の「消息紙」、「ガードレール」は「保護欄干」、「シナジー」は「相乗効果」、「チェックリスト」は「点検表」、「過年度」「翌年度」は「前の年」「次の年」と言うべきで、「改札口」は「切符を出す所」、「売票所」は「切符を買う所」、「高水敷地」は「水辺の丘」(トゥンチ)または「川の高台」(江トク)、「復命書」は「結果報告書」、「覆土」は「土の覆い」、「適宜の処置」は「程よい処理」、「夏節気」「冬節気」は「夏のころ」「冬のころ」と言い換えるべきだ。
日本語の残渣(ざんし)と言える「綺羅星」は「輝く星」、「傷」の発音を使った「傷」(ギス)は韓国語の「傷」(フプ、フプチプ)、「土方」(ノカタ)は「肉体労働」(マンノドン)、「玉」(タマ)は韓国語の「玉」(グスル)、「玉ねぎ」(タマネギ)は韓国語の「玉ねぎ」(ヤンパ)、「段取り」(ダンドリ)は「支度」や「取り締まり」、「皿」(サラ)は「皿」(チョプシ)、「刺身」(サシミ)は「生鮮膾」、「あっさり」(アッサリ)は韓国語の「あっさり」(ケックシ)、「襟」(エリ)は「襟」(キッ)、「おでん」(オデン)は「コチ」「魚ムク」、「うどん」(ウドン)は「カラッククス」、「チラシ」は「宣伝紙」や「広告紙」、「フロック」は「でたらめ」(オントリ)、「お盆」(オボン)は韓国語の「錚盤」と言い換えるのがよい。このように、韓国の固有語や簡単な表現があるのだから、純化に乗り出そう。メディアや教育・行政機関、軍も先頭に立ってほしい。
ぺ・ヨンイル=ギョンアン神学大学院大学外来教授