コラム
読者の意見:小学校から漢字を教えるべきだ
韓国語の中には、実は漢字で書かなければその本来の意味が分からない言葉が非常に多い。例えば「シルファ」は「実話」「失火」「実貨」などさまざまな意味があり、「プジョン」も「不正」「不定」「不貞」「否定」「不浄」など多くの意味がある。また「チョンス」の場合は「伝授」と「伝受」、「ヨンペ」は「連敗」と「連覇」という具合に、ほぼ正反対の意味を持つケースも多い。つい先日、朝鮮日報に「教科書に漢字を併記せよ」という読者の意見が掲載されていたが、これには全面的に賛成する。ちなみに筆者は小学生から漢字教育を行うべきと考える。
一方で本来の漢字である「繁体字」が中国本土で使われる「簡体字」となり、これが普通に使われていることも問題として指摘したい。とりわけ観光地は簡体字が使われていない場所がないほどだ。地下鉄の駅名も簡体字で表記されるケースが多い。また「空港」を「機場」、「ソウル」を「首爾」と書くなど、最初から中国式の表現が使われるケースも増えてきた。これらはどれも過剰な親切ではないかと思う。外国人に分かりやすく伝えることが目的なら、世界の公用語である英語で表記すればよい。簡体字は中国でもその問題点が指摘され始め、少しずつ繁体字が増える傾向にあるそうだ。また繁体字は東洋の多くの国でも使われており、台湾人、香港人、シンガポール人、日本人、韓国人なら普通に読むことができる。