韓国北東部・江原道の高城警察署は15日、飲酒運転を摘発されたことに恨みを抱き、交番で猟銃を発砲したとして、殺人未遂などの容疑でA容疑者(60)の逮捕状を請求した。

 A容疑者は14日午後11時40分ごろ、猟銃を持って高城郡の竹旺交番を訪れ、勤務中だった警察官2人に向けて散弾2発を撃った。散弾1発に20個ほどの小さな弾丸が入っていたという。2発とも外れたため人命被害はなかったが、交番の壁やキャビネットなどが破損した。

 A容疑者は再び弾を装てんしようとしたところ、止めようとした警察官ともみあいになって銃を奪われ、乗ってきた1トントラックで逃走した。警察は追跡の末、15日午前1時過ぎに交番から4キロほど離れた駐車場でA容疑者の身柄を取り押さえた。車からは散弾17発が見つかった。

 これに先立ち、A容疑者は14日午後10時ごろ警察に飲酒運転を摘発された。当時の検査で、血中アルコール濃度は0.127%と泥酔状態だったという。A容疑者は竹旺交番のパトカーで帰宅したが、恨みを抱いて約1時間後に同交番を訪れ、発砲した。犯行に使われた猟銃は、2014年に紛失届を出し許可が取り消された違法銃器だった。

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