事件・事故
ソウルの中華料理店でも知的障害者を奴隷扱い
ソウル恩平警察署は29日、知的障害者である養子を飲食店で働かせ、給料を巻き上げた容疑(横領)で、養母A容疑者(59)を起訴すべきとの意見を付し送検した。また、飲食店の店主C容疑者(48)も、障害者を不当に酷使した容疑(障害者保護法違反)で送検した。
警察によると、知的障害3級のBさん(45)は1988年、障害者保護施設を出てA容疑者の養子となり、20年ほど同居した。A容疑者は2011年、養子たちをC容疑者が経営する中華料理店に調理補助として就職させた。養子たちは月給100万ウォン(約9万2000円)で、住居と食事を提供するとの条件の下、朝から翌日未明まで働いたという。C容疑者はBさんに居室を与えず、店のホールで寝るよう強要し、たびたび起こして仕事をさせていたことが分かった。Bさんに支給された給与の大部分はA容疑者が巻き上げた。A容疑者は養子たちが飲食店で5年間働いて稼いだ5910万ウォン(約541万円)を代わりに受け取り、自らの生活費として使った疑いが持たれている。警察は、ソウル市障害者人権センターからこのような情報提供を受け捜査に乗り出していた。なお、C容疑者の店で働かされていたBさんは、障害者保護施設に入所した。