事件・事故
ソウル大学生寮で天井が崩落、手抜き管理が原因か
先月27日午前、ソウル大学冠岳学生生活館(学生寮)の施設管理班に、ある新入生の部屋の天井が崩れたという通報が寄せられた。けが人は出なかったが、天井の石こうボードが水に濡れ、天井が数十センチ崩落して、一部は完全に落下した状態だった。冠岳学生生活館館長を務めるキム・デヨン獣医学科教授はこの日、同館の学生自治会を通じ「老朽化したボイラー用の水タンクの欠陥により漏水が発生し、支えている木材が損傷したのが原因と考えられる」と説明した。
施設管理班は事故発生の前日、問題の部屋で天井が濡れ、水が漏れているとの通報を受け、ボイラーの配管のバルブを閉めていた。事故が発生した冠岳学生生活館919号棟はマンション型の建物で、12年前の2004年3月に完成した。
専門家たちは、今回の事故が建物の維持管理をめぐる手抜きによって発生したものとみている。中央大学建築学部のパク・チャンシク教授は「漏水が長い間続き、資材が腐食するまで補修が行われていなかったのは問題だ。季節の変わり目などに配管設備に設備を点検し、危険要素を見つけ出す必要がある」と指摘した。
冠岳学生生活館は先月28日から29日にかけ、919号棟の全ての部屋で緊急点検を行い、30日からボイラー用水タンクの交換作業に着手した。