25日に米テキサス州ヒューストンで開かれた米大統領選の共和党指名争いによるテレビ討論では、北朝鮮の核問題がかなりの時間を割いて議論された。

 トップを走るドナルド・トランプ氏は「米国はテレビをはじめ、ほぼすべての物を日本・ドイツ・韓国に注文し、その国々をもうけさせている。こうした国々からは軍事サービスを提供する対価として金を受け取らなければならない」と述べた。すると主流派の「希望の星」マルコ・ルビオ連邦上院議員(フロリダ州選出)は「トランプ氏は韓国についてもっと知るべきだ。韓国は8億ドル(約911億円)を毎年防衛費として投入している。米軍がそうした国々を去れば、韓国も日本も核武装するだろう」と反論した。元神経外科医で保守派の論客ベン・カーソン氏も「米国は韓日との同盟を促進するべきだ。戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を進めなければならない」と述べた。さらに同氏は「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記は不安定な人物だが、力については理解しているため、彼に何かを見せてやらなければならない。金正恩氏がミサイルを発射した瞬間、それが彼にできる最後のことだと知るべきだ」と語った。

 米クィニピアック大学の調査によると、トランプ氏はルビオ氏の地元フロリダ州でも支持率44%で、28%にとどまったルビオ氏を16ポイントリードしている。ワシントンD.C.に本部を置くパープル・ストラテジーズの調査でも、トランプ氏は3月1日の「スーパーチューズデー」に民主・共和両党候補者指名争いが行われるアラバマ州・アーカンソー州・ジョージア州・オクラホマ州・テネシー州・バージニア州などで40%台に迫る支持率を得て首位に立っている。

 

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