歴史から忘れ去られた1300年前の百済舞踊を復元できるのだろうか。韓日文化交流会議(チョン・グジョン委員長)が韓日国交正常化50周年を記念し、10月1日から4日まで開催する「日本の百済舞踊の帰郷」はその問いに対する答えになるかもしれない。

 同公演では、宮崎県にあった南郷村(旧・東臼杵郡南郷村、現・美郷町)の「師走祭り」が紹介される。韓日文化交流会議の委員でもある韓国舞踊家クク・スホ・ティディム舞踊団芸術監督(67)は古代日本に舞踊を伝えた百済人、味摩之(ミマジ、みまし)の足跡をたどるうちに、この舞踊を発見した。

 この地域には百済にまつわる言い伝えも残っていた。西暦660年の百済滅亡後に亡命した百済・禎嘉王は南郷に、その子の福智王は約90キロメートル離れた木城に定着したというものだ。毎年12月に開かれる師走祭りは、3日間にわたり福智王が禎嘉王を訪ね、一緒に過ごしてから帰っていく行程を再現するものだ。

 この儀式で踊る舞踊「神楽」は、将軍神楽や家畜・農事神楽など8つの場面にわたり約90分間続く。クク・スホ監督は「この舞踊は羅唐連合軍との戦いで犠牲になった亡者を悼むいにしえの百済舞楽だった可能性が高い」と言った。公演は10月1日に忠清南道扶余の定林寺址、2日に公州の錦江市民公園、4日にソウル国立劇場KBハヌル劇場で行われる。お問い合わせは (044)203-2573へ。

ホーム TOP