韓国のLS産電は8日、自社が主要設備を供給した茨城県の大規模太陽光発電所(メガソーラー)「水戸ニュータウン・メガソーラーパーク」が着工から1年7カ月にして完成し、運転を開始したと発表した。

 発電所は東京から北東に120キロほど離れた場所にあり、出力は約40メガワット。稼働済みの太陽光発電所としては東日本最大級となる。40メガワット級の発電所は一般家庭約1万8000世帯の消費電力を生産できる。

 LS産電は2013年にジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)から同発電所への設備供給を受注し、太陽電池モジュール15万6840枚のほか電力開閉装置、変圧器などを供給した。受注額は400億ウォン(現在のレートで約43億円)。

 LS産電は日本の大規模太陽光発電所への設備供給を成功させた実績を足掛かりに、太陽光設備市場やスマートグリッド(次世代送電網)市場の攻略に拍車をかける考えだ。同社は、日本の太陽光発電の専門メディア「PVeye」が13年に実施した太陽光モジュールの品質検査で技術力を認められ、世界のメーカーのうち3位にランクインした。

 LS産電日本法人トップのチョン・ジョンセ氏は「世界の太陽光発電業界は低迷しているが、パーソナライズ・ソリューションでシェアを伸ばしていきたい」と話している。

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