日本の安倍晋三首相が、東アジアの歴史認識問題をめぐり「日本は第2次大戦以降にドイツが行った和解や謝罪の仕方をまねすることはできない」と述べたという。ドイツの有力日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)が先月29日に報じた。

 欧州歴訪で最初の訪問国となるドイツを訪れるのを前に、同紙とのインタビューに応じた安倍首相は「第2次大戦後の欧州とアジアの歴史は完全に違う」と述べた。これについて同紙は「日本の首相が、ドイツの歴史認識を見習えという中国や韓国のたび重なる要求を拒絶した」と報じた。

 安倍首相はさらに「第2次大戦以降、欧州の最大の課題は統合だった。その過程で、ドイツを謝罪を通じた和解と平和を実現することができた」と述べた。ドイツが謝罪や和解のジェスチャーを示したのは、欧州統合のムードがあったからこそ可能だったというわけだ。

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