防空識別圏(ADIZ)や大陸棚の境界など海上・領空主権に関連する問題への関心が高まる中、韓国の主権が及ぶ陸地・海はもちろん、韓国が管轄権を有している排他的経済水域(EEZ。沿岸から200カイリ)や大陸棚限界(350カイリ)まで表記した新たな「大韓民国全図」を、国土地理情報院が制作した。

 国土地理情報院は、EEZや大陸棚の境界など韓国のあらゆる海洋領域を表記した新たな全図を制作し、11日からホームページ上で一般に公開する。同院が10日に発表した。

 既存の大韓民国全図は韓半島(朝鮮半島)を中心にした表現になっており、EEZや大陸棚の境界線は含まれていなかった。

 韓国政府は昨年末、韓国の大陸棚境界線は東シナ海の沖縄トラフまで伸びているという内容の正式情報を、国連大陸棚限界委員会(CLCS)に提出している。

 新たな全図には「安竜福(アン・ヨンボク)海山」「鬱陵台地」など、韓国が直接名付けた独島(日本名:竹島)周辺の海底地名も表記されている。また、海洋水産部(省に相当、以下同じ)国立海洋調査院が国際水路機関(IHO)に最近登録した新たな海洋地名も載っている。

 国土地理情報院は現在、この地図を小・中・高校の教科書に載せるため教育部と協議しており、また英文版も作って在外公館などに配布する予定だ。

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