「T-ARAの日本でのダンスを見ましたか」。少し前、ある大学生(26)は驚いた。公務員試験の受験勉強中、息抜きとして後輩が教えてくれたT-ARAのミュージックビデオを見たのだ。この大学生は「ミニスカートをはいてお尻を突き出したまましゃがんでバウンドさせる振り付けは、いろいろなことを思い起こさせました。ほかのインターネットユーザーの反応も見たけれど、みんな同じでした」と語った。

 T-ARAは先月20日に日本で6枚目のシングル「バニスタ!」をリリースし、現在プロモーション活動をしている。3月18-24日のオリコン・シングル週間ランキングで2位と人気を呼んでいるが、リリース前から扇情的なダンスが取り沙汰されていた。日本の野外ライブでダンスを踊るT-ARAを見て、日本の女性たちが笑い出す動画がインターネット上に掲載されると、「国の恥さらしだ」「売れたくて悪あがきしている」と非難する書き込みが相次いだ。

 日本進出と同時に、韓国国内でよりも扇情的な路線に走るアイドルはT-ARAだけではない。 2011年6月に日本で行われたコンサートで、清純派アイドルの少女時代がホットパンツ姿でポールダンスを踊ったり、ビキニ姿になったりして扇情性が物議を醸した。7人組ガールズグループRAINBOWは、韓国で2010年に放送通信審議委員会と放送局の規制により放送不可処分を受けた「へそダンス」(シャツをへそ上までめくり上げるしぐさをするダンス)を変更せずに翌年、日本に進出した。RAINBOWが所属する事務所の関係者は「日本の放送文化は韓国よりも性的にオープンだということを考慮すべき。コンセプトは日本の所属事務所側が要求することもある。それでも、常にセクシー路線ばかりではない」と語った。ポップカルチャー評論家のキム・ウォン氏は「海外に進出したガールズグループはまず注目を浴びるような強力な一発が必要だから露出は必然的。だが、セクシー路線には限界があるため、最終的には歌手として本来の魅力を見せられなければ消えるしかないだろう」と話している。

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