事件・事故
国情院女性職員の個人情報公開、小説家の孔枝泳氏を聴取
昨年末の大統領選挙に介入するコメントを書き込んだ疑惑が浮上している国家情報院の女性職員(29)の母親の個人情報を、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で公開したとして(情報通信網法違反容疑)、ソウル水西警察署は先月28日、小説家の孔枝泳(コン・ジヨン)氏(50)=写真=を呼び出し、事情聴取を行った、と発表した。警察によると、孔氏は事情聴取で、本人の個人情報以外の質問に対しては一言も話さず、黙秘権を行使したという。警察の関係者は「きょう(28日)午前10時ごろ、一人で警察に出頭した孔氏は『今度、弁護士を通じ上申書を提出する』という答えを繰り返し、1時間後に帰宅した」と説明した。
孔氏は昨年12月、野党・民主統合党の関係者らが、国家情報院の女性職員が住むオフィステル(住居兼事務室)の前で対峙(たいじ)していたとき「国情院の女性職員が住むオフィステルの実際の所有者は○○○に住む○○年生まれの○○氏です。ご存知の方は早く連絡して、事実関係を確認するようお願いします」というインターネットユーザーの書き込みを簡易投稿サイト「ツイッター」でリツイート(再送信)した疑いが持たれている。孔氏のツイッターのフォロワーは約50万人に達する。孔氏がリツイートした情報は、国情院の女性職員の母親の住所や年齢、氏名などだった。
女性職員の代理人の弁護士は「孔氏が女性職員の母親の個人情報をネット上で公開したことで、女性職員とその家族は正常な社会生活が困難になるほどの精神的損害を被った」と主張した。