昨年10月のソウル市長補欠選挙前に、入隊からわずか4日で自宅に戻っていた事実が明らかになった朴元淳(パク・ウォンスン)市長の息子(27)が、先月行われた再検査で4級判定を受け、公益勤務要員として現在自宅待機中であることが、5日までに分かった。公益勤務要員とは何らかの事情で入隊できない場合、国や地方自治体、福祉施設などで警備や補助業務の仕事を兵役に替えて行う者のことを指す。

 朴市長の息子は一度空軍に入隊したが、健康上の理由により、わずか4日で自宅に戻っていた。この問題が明らかになると、朴市長はメディアとのインタビューや自らのホームページを通じ「高校時代にサッカーの試合で負傷し、その後遺症で今は大学病院に通いながら治療を続けているが、10月末に再検査を受け、改めて入隊するだろう」と説明していた。

 朴市長の息子は1985年生まれ。2003年にソウル市江南区の高校を卒業し、漢陽大学に入学したが、06年に高麗大学に入り直し、昨年2月に建築学科を卒業した。

 息子は2004年、06年、10年の3回、一般の兵士として入隊するよう通知を受けたが、大学在学中であることを理由に入隊を先送りしていた。

 大学を卒業してから6カ月後の昨年8月29日、慶尚南道晋州市にある空軍教育司令部に入隊したが、4日後の9月2日に太ももの痛みを訴えて自宅に帰されていた。

 それから4日後の6日、朴市長はソウル大学融合科学技術大学院の安哲秀(アン・チョルス)院長との話し合いで単独候補となることに成功した。朴市長は息子について「高校時代にサッカーの試合で太ももを負傷したが、入隊後の訓練で痛みが再発したようだ」「大腿部の神経が今も損傷しており、その治療のため帰宅が命じられた。ただし入隊を拒否しているわけではない」と説明している。

 朴市長の息子は、父がソウル市長に当選してから1カ月後の11月25日、再び入隊通知を受けたが、12月9日に軍指定病院で椎間板ヘルニアと診断された。その後、12月27日に行われた再検査で正式に4級判定を受け、現在は2012年度の公益勤務要員として待機中だ。

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