毎日新聞が26日報じたところによると、鳩山由紀夫首相は、インドの「国父」とうたわれるマハトマ・ガンジーが主張した「七つの社会悪」をそのまま引用し、これらの「社会悪」を一掃した社会を、日本社会の将来像として位置付けていく方針だという。  ガンジーが主張した「七つの社会悪」は、「原則無き政治」「労働無き富」「良心無き快楽」「人格無き教育」「道徳無き商業」「人間性無き科学」「犠牲無き信仰」だ。1925年、当時56歳のガンジーが、「青年インド」という新聞に「社会をむしばむ七つの社会悪」というタイトルで寄稿した記事で取り上げられており、ニューデリーのガンジー記念公園には、その内容を刻んだ記念碑がある。  鳩山首相は、現在開かれている通常国会の施政方針演説で、「七つの社会悪」について一つ一つ紹介し、自らが追求する社会のあるべき姿は、これらの「社会悪」を一掃した社会だ、という点を強調する方針だという。また、「七つの社会悪」の一掃が、自らの政治哲学である「友愛社会」の実現につながる、と主張する意向だ。鳩山首相は昨年末にインドを訪問した際、ガンジー記念公園を訪れ、記念碑を見学している。なお、同公園は外国の首脳がインドを訪問する際、必ず訪れる定番コースとなっている。  今月18日に開会した通常国会は、今年6月まで開かれる予定だが、鳩山首相の施政方針演説の日程はまだ決まっていない。

東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員

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