中国が最近、韓国向けの尿素通関を突然保留したことが分かった。韓国政府と産業界が4日に明らかにした。政府などによると、中国当局は最近、中国にある複数の韓国企業が韓国に送る尿素の通関をストップしているという。輸出審査は終わったものの、船積み段階で通関が保留されたとのことだ。
韓国企業各社から問題点が指摘されたのを受け、韓国産業通商資源部(省)、企画財政部、外交部、調達庁などの関係部処(省庁)は1日、中国の尿素通関中止に関する合同会議を開いた。韓国政府は1日、中国側に具体的な事実関係の把握を要請したが、中国政府側の正式な回答はない状況だ。
企画財政部では「中国で車両用尿素の輸出通関が遅れているとの申告が現地の韓国企業から政府にあった。関係部処で先週、点検会議を開き、現在は外交チャンネルなどを通じて中国側との意思疎通を図っている」と話している。
現在は民間の在庫や政府の備蓄、中国以外の国からの輸入予定分を合わせて約3カ月分の尿素の在庫があるとのことだ。
韓国政府関係者は「韓国企業が中国企業と既に締結している契約分が予定通り韓国に入ってくるよう、中国政府と緊密に連絡・協議する予定だ」と語った。
世宗=イ・シネ記者