(アンカー)
大手電気自動車メーカーのテスラが、1回の充電で走行できる距離を最大で2倍近く長く広告していたとして、韓国公正取引委員会から課徴金28億ウォン(約2億8700万円)を課せられました。ところが、テスラが疑惑を持たれている広告はこれだけではありませんでした。
ソン・ビョンチョル記者がお伝えします。
【TV朝鮮ニュース動画】「440キロ走行可能」と言っていたのに実際は220キロ…テスラに課徴金28億ウォン
(記者リポート)
テスラを運転して2年になるキム・ジェフンさん。冬になると走行距離が短くなる気がするそうです。
(キム・ジェフン /テスラ車オーナー)
「冬はいつもよりも可用(走行距離)キロ数が20%くらい減るように感じます」
キムさんのこうした感覚は事実でした。これまでテスラは「1回の充電で500キロメートル以上走行できる」と広告してきましたが、常温(20-30℃)など特定の条件下でのみ可能な最大走行距離を、あらゆる条件下で可能であるかのように誇大広告していたのです。
しかも、「1回の充電で446キロメートル以上走行できる」と広告しているのに、実際の走行距離はその半分程度という車種もありました。
ほかの韓国製電気自動車ではこれを事前に発表しています。
テスラは充電性能も実際より優れているかのように宣伝していたほか、ガソリン車よりも燃料が節約できるという広告文も事実と違っていました。
公正取引委員会はテスラの広告に虚偽や誇張があるとみて、課徴金約28億ウォンを課しました。
(ナム・ドンイル /公正取引委員会消費者政策局長)
「特定の条件下で得られる性能・効果を一般的な性能であるかのように誇大広告した行為が法律に違反していることを確認しました」
また、注文をキャンセルした時の手数料10万ウォン(約1万円)を約950人に返金せず、インターネットでのみキャンセルを受け付けたことについても、是正命令と過料処分を受けました。
テレビ朝鮮、ソン・ビョンチョルでした。
(2023年1月3日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)