これまで進歩系の最大野党「共に民主党」の地盤とされてきたソウル市江西区では、保守系の与党「国民の力」に所属する金泰佑(キム・テウ)候補が得票率51.3%で、「共に民主党」の金勝賢(キム・スンヒョン)候補(48.7%)に2.6ポイント差を付けて区庁長に当選した。江西区は「共に民主党」所属の現職、盧顕松(ノ・ヒョンソン)氏が3期連続で区庁長を務め、現在の江西甲・乙・丙選挙区の国会議員は全て「共に民主党」所属だ。
検察捜査官出身の金当選人は、文在寅(ムン・ジェイン)政権の青瓦台特別検察班で活動した。彼はチョ・グク元民情首席の「ユ・ジェス元釜山市経済副市長監察もみ消し疑惑」などを暴露して注目された。ユ元副市長は、金融委員会に在職していた当時、金融機関の代表などから賄賂を受け取った疑いで、今年3月に大法院(最高裁に相当)で有罪が確定した。
金当選人は2日、「仕事ができるチャンスを与えてくださって、感謝の気持ちと共に、思い責任を感じている」とし「『今こそ江西も変わるべき』という住民の皆さんの声を区政に反映させ、江西を画期的に変えたい」と所感を明かした。また「最もきれいな区庁長、最も正直な区庁長になりたい」と抱負を語った。
金当選人は選挙期間中、「禾谷も麻谷になる」として、江西区内でも立ち遅れた地域といわれる禾谷洞など旧都心の速やかな再開発・再建築を進めると公約した。また、フォロワー数およそ76万人のユーチューバ―でもある金当選人は、江西区に「ニューメディア産業支援センター」を設立してニューメディア産業を育成すると約束した。さらに、傍花洞建設廃棄物処理施設移転や麻谷地区コジェネレーション発電所建設阻止などを公約として掲げた。
アン・ジュンホ記者