ウクライナで生き残った子猫、韓国の検疫規定で安楽死の危機

ウクライナで生き残った子猫、韓国の検疫規定で安楽死の危機

 ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナから飼い猫と共に脱出し、故郷の韓国に到着した韓国系同胞のAさんが、飼い猫を処分されるという危機に直面している。

 今月3日にやっとのことでウクライナの国境を越え、ハンガリーを経て生後4か月の子猫と共に韓国に到着したAさんだが、Aさんの飼い猫の入国は韓国政府によって阻まれた。韓国農林畜産検疫本部がAさんに対し、出発国の発給した猫の検疫証明書を提出するよう求めたのだ。

 Aさんは「戦火のさなかにあるウクライナでは検疫証明書の発給は不可能だった」と説明したが、農林畜産検疫本部は「猫を送り返すか、2か月間当方で保管した後で殺処分(安楽死)するほかない」と伝えた。

 農林畜産検疫本部は現在、Aさんの飼い猫を米国に移送する方法を検討している。同部の関係者は「米国の空港には検疫証明書がなくても運が良ければ入国させてくれる所があると聞いている。そこに猫を移送し、Aさんが米国に行って米国政府の発行する検疫証明書を受け取って韓国に戻ってくればよい」と説明した。

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