サムスン電子はその株価水準から一時「8万電子」などと呼ばれたが、今では「6万電子」に逆戻りした。韓国株式市場で時価総額トップのサムスン電子の株価は最近底入れするどころか、52週最安値を更新し、市場での圧倒的な存在感も徐々に色あせている。
韓国取引所によると、サムスン電子の普通株式の時価総額は20日現在で402兆3630億ウォン(約41兆6000億円)で、市場の時価総額全体(2132兆9050億ウォン)の18.86%だった。これは2019年6月17日(18.83%)以降で最低だ。
サムスン電子は2000年1月に初めて時価総額トップに立った。当時サムスン電子が市場全体に占める割合は12%にすぎなかった。しかし、グローバル企業に成長するに伴い、その比率も徐々に高まり、2020年3月19日には26.11%まで上昇した。
■サムスン電子、時価総額に占める割合が18%台に
今年初めまでサムスン電子が時価総額全体に占める割合は20%台前半を維持していた。しかし、1月にLGエナジーソリューションが時価総額100兆ウォンを超える規模で上昇し、サムスン電子の割合が低下した。その後、ロシアのウクライナ侵攻などの外部要因やサムスン電子の主力事業であるメモリー半導体の業況に対する不透明感などから株価は上向かず、時価総額全体に占める割合もさらに低下した。年初来、韓国総合株価指数(KOSPI)が8.7%下落する間、サムスン電子の株価は13.9%下落した。
SK証券のキム・ヨンウ・リサーチセンター長は「サムスン電子の株価が反発するには、新たな成長動力として、システム半導体やファウンドリー部門など非メモリー部門の先行きを楽観する見方が浮上しなければならない」と指摘した。
金垠廷(キム・ウンジョン)記者