ロシアの大学で国際関係を教える教授が、ウクライナのゼレンスキー大統領による韓国国会での演説で空席が目立った点を指摘し「アジアはウクライナに関心がない」と嘆いた。
ロシア・ウラジオストクにある極東連邦大学で国際関係を教えるアルチョム・ルーキン教授は12日(現地時間)、ツイッターで「ジョン・リー」と名乗るユーザーが投稿したゼレンスキー大統領の韓国国会での演説の写真をリツイート(共有)した。ジョン・リーさんはツイッターで「韓国国会は最少出席者数を記録した。がらんとした議席を見よ」と書き込んだ。
ルーキン教授はこのツイートを共有し「アジアがウクライナに関心を持っていないというもう一つの証拠」とした上で「日本は例外」と書いた。
ルーキン教授は11日にも、ウクライナへの武器支援を拒否する韓国政府の立場をツイッターで共有し「韓国は米国の圧力によって反ロシア制裁に参加し、ゼレンスキーが議会で演説することを認めた。それにもかかわらず韓国はウクライナに武器を供給する意思がない」と書き込んだ。
10日には、韓国でロシア産のタラバガニの価格が下落して人気が高まっているという記事を共有し「一般の韓国人にとって、おいしい海産物のほうが東欧の戦争よりずっと重要だ」と皮肉った。
ゼレンスキー大統領のオンライン演説は韓国時間の11日、国会図書館の地下講堂で約15分にわたって行われた。しかし出席したのは議員300人のうち50人前後にとどまった。講堂は空席が目立ち、一部の議員は居眠りをしたり、携帯電話を操作したりしていたという。演説が終わっても、起立・拍手もなかった。
ゼレンスキー大統領は世界23か国の議会でオンライン演説を行った。どの国の議員もゼレンスキー大統領の演説が終わると起立して拍手を送った。米国や日本でも同じだった。米国ではナンシー・ペロシ下院議長をはじめとする議員たちが講堂を埋め尽くし、日本の国会での演説でも岸田首相を含む約500人の国会議員が出席した。
イ・ヨンソン記者