朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領が24日、大邱達城郡の私邸前であいさつ中に焼酎の瓶を投げつけられる騒ぎがあった。
朴前大統領は同日午前に退院し、父親・朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が眠る顕忠院を墓参後、大邱市達城郡の私邸に到着した。男児から出迎えの花束を受け取り、マイクの前で「こんにちは」とあいさつした。
朴前大統領は「尊敬する達城区民の皆様、そして大邱市民の皆様、朴槿恵です。久しぶりに皆様にごあいさついたします」と切り出し、「振り返ってみれば、この5年間の時間は、私にとって非常に耐え難い、そんな時間でした。辛いときに私の政治的故郷であり、心の故郷である達城に戻る日を考えながら耐えてきました」と話したところで、ガラスが割れるような音がした。
すると警備員らは瞬時に朴前大統領を取り囲んだ。そして約1分後、朴前大統領は再び姿を現わした。「大丈夫ですか」との記者の問い掛けに笑ってうなずくと「話が途中で終わってしまって…」と答え、「私が大変力不足で失望させたにもかかわらず、こうして多くの方々が来て下さり、温かく迎えてくださって本当に感謝している」と言葉を続けた。