韓国大統領選挙で当選した国民の力所属・尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の妻・金建希(キム・ゴンヒ)さんは11日、「(夫は)結婚する時、『一生、ご飯を作ってあげる』と約束してくれたが、10年過ぎた今も(その言葉を)守っている。だから、国民とした約束はなおのこと守るだろうと信じている」と語った。この日は尹錫悦次期大統領と金建希さんの結婚10周年記念日だった。
これは、金建希さんが同日、中央日報との書面インタビューで、「交際していた時、私が会社の経営で忙しくて、きちんと食事ができていないのをみて、夫が心を痛めてくれた」として、語った言葉だ。「夫としての尹錫悦次期大統領はどんな人か」という質問に、金建希さんは「常に忙しくても、私にとってはいつも優しい人」と答えた。また、これまで尹錫悦次期大統領が言った言葉で一番感動的だったのは「一生、ご飯を作ってあげる」だったとのことだ。
大統領選挙期間中に「祈とう師騒動」でバッシングされた金建希さんは、自身の宗教観について、「現在、特定の宗教があるわけではない。さまざまな宗教で言う愛や寛容のような普遍的な価値に対する信仰がある」「思春期のころから大学のころまで教会に熱心に通い、聖書の勉強をたくさんした。これは西洋美術史を理解するのにも役に立った。美術は宗教とかかわりの深い学問であり、多様な宗教に関心を持つようになった。今もさまざまな宗教界の方々と交流を続けている」と説明した。
さらに、「どんな『大統領配偶者』になりたいか」という質問には、「海外では大統領の配偶者が職業をそのまま続けたり、政治的なメッセージを持っていたりするケースが増えている。しかし、私は当選者(尹次期大統領)が国政だけに専念できるよう、配偶者として内助に努める」「政治的な意味合いが込められた発言も一切しない」と話した。金建希さんは「ファーストレディーという呼び方ではなく『大統領配偶者』という表現の方が良い」と別のインタビューで話していた。
それと合わせて、現在の仕事をそのまま続ける意向も明らかにした。金建希さんは2007年から海外有名美術品展示・企画会社「コバナコンテンツ」の代表を務めている。会社を別途に経営している大統領配偶者は金建希さんが初めてだ。金建希さんは「新政権中はコバナコンテンツを営利目的で運営しない」とも語った。
イ・ギョンタク記者