SBSの報道後、B氏は「公務遂行中、候補の家族のための私的な用務を処理したことはない」とし、「虚偽事実で選挙に介入しようとする試みである可能性が高い。座視しない」と疑惑を強く否定した。民主党もB氏の立場を踏まえ、2日の段階まで「虚偽事実」だと主張した。田載秀(チョン・ジェス)国会議員は「李候補と配偶者は公的業務の私的な役割を指示したり、公的業務に介入したことはないというのが選対の公式見解だ」と述べた。しかし、B氏がA氏に「つらい思いをさせ申し訳ない」「自分が全て間違っており、どうにか謝罪したい」というメッセージを送った事実が報じられると、B氏は2日夕、「自分が李候補夫妻によく思われたくて、常識的な線を超える要求を(A氏に)行った」とし、「誰も指図していないことだ」と述べた。B氏が他人の指示ではなく、自発的にやったことだという趣旨だ。キム氏の薬の処方せんを代理で受け取り、薬を送り届けたという主張については、「自分が服用する目的で他人が処方を受けた薬をもらおうとした事実を認める」とした。B氏が服用する薬をキム氏の薬だと偽り、処方させたとの主張だ。B氏は「そのほかにも自分が覚えていない過ちがさらにあるかもしれない」とも語った。
キム氏はB氏の声明から30分後、「国民の皆さんに心配をおかけして申し訳ない。あってはならないことがあった。これまで苦痛を受けたA秘書がどれほどつらかったかと思うと心が痛む」と表明した。その上で、「全ては私の配慮が足りなかった。公と私を明瞭に区別すべきだったが、B氏と親交があったので支援を受けた。しかし、常時助けを受けたわけではない」と釈明した。しかし、代理退院手続きや公務用クレジットカードの流用などの疑惑については言及しなかった。
野党は細かく反論した。国民の力選対本部の李亮寿(イ・ヤンス)首席広報は、B氏が「自分の薬」だったと説明した部分について、「自分が必要な薬だったのに、なぜキム氏の自宅に届けられたのか」と指摘した。A氏は李候補の自宅のドアに薬袋を掛けて置いてきたことをB氏に写真で報告していたとされる。同党のウォン・イルヒ広報は「キム氏の代理処方は明確な医療法違反だ」とし、「地方首長の夫人が公務員に指摘に用事を頼むことは不法であり、行政安全部は禁止している」と批判した。同党のチェ・ジヒョン首席副広報は「李在明候補の息子の退院手続きは幽霊がしたことなのか。京畿道の公務用クレジットカードで牛肉を購入して食べたのは国庫損失犯罪だ」と述べた。
チュ・ヒヨン記者