米国の外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」が外交・安全保障の専門家50人を対象に行ったアンケート調査によると、7人が「韓国は今後10年以内に核兵器を保有する可能性がある」と回答した。フォーリン・アフェアーズはこのアンケートで「(全世界の国の中で)今後10年間に核兵器を保有する国が増えるとの見方に同意するか」と質問し、その結果を14日(現地時間)に公表した。回答の中で「強く同意する(6人)」と「同意する(15人)」を合わせた意見は21人で、「同意しない」」(19人)」と「強く同意しない(2人)」を合わせた意見も同じ21人だった。8人は中立だった。
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フォーリン・アフェアーズがその理由について短く説明を求めたところ、50人中20人が「イランが核保有国となる可能性が高い」と回答した。続いて日本(8人)、サウジアラビア(5人)、台湾(3人)も核武装の可能性がある国とされた。韓国が核兵器を保有する可能性があるとはっきり回答した専門家は7人だった。
国際戦略研究所非拡散・核政策局のウィリアム・アルバルケ局長は「イラン、サウジアラビア、台湾、韓国、日本がダークホースだ」と予想し、カーネギー国際平和財団のジョージ・パーコビッチ副理事長も「今後10年で核兵器を保有する四つの候補国はイラン、サウジアラビア、日本、韓国」として同じ意見を示した。ジョージタウン大学で安全保障問題を研究するケイトリン・タルマージ教授も「イランが10年以内に核兵器を持つことはかなり可能性が高いと思う。韓国、日本、台湾が核兵器を持とうとする圧力も強まるだろう」と予想した。
ハーバード大学カーネギー・スクール核管理プロジェクト執行局のフランチェスキ・ジョバンニ局長は「東アジアにおける安全保障の形態が悪化し、日本と韓国の政府は防衛力と抑止力の強化を求める圧力を受けるだろう。日本の場合は5-10個の核兵器を獲得することが相対的に容易で時間もかからないだろう」と予想した。ジョージタウン大学のマシュー・クロニック国際関係学教授は「イランは毎日核兵器開発に近づいている」と指摘し、南アジア研究所のヨーゲシ・ジョシ研究フェローは「イランや中東よりも核兵器保有を最も強く求める候補は日本だ」と予想した。
ワシントン=金真明(キム・ジンミョン)特派員