違法駐車された日本車に赤いスプレーで落書きがされている写真を巡り、韓国のインターネット上で論争が起きている。
インターネット掲示板「ボベドリーム」には5日、「レクサス駐車 ざまを見ろ」というタイトルで写真1枚が投稿された。写真には交差点の右折側の角に停止線を越えて駐車された白のレクサスが写っており、ボンネットには赤いラッカースプレーで「レクサスXX(XXは卑語)」と書かれていた。
道路の隅には駐停車禁止を示す黄色い実線が引かれていた。時間帯や曜日によって弾力的に駐車が認められるものの、問題の車は角に駐車していたため、違法駐車に当たる。道路交通法32条には、「交差点の隅や道路の角から5メートル以内には駐車できない」という定めがある。
投稿者は「XXのような(ひどい)駐車だ」とし、落書きをした人物を「勇敢な兄貴、カッコいい」と称えた。違法駐車した日本車に制裁を加えたことに痛快さを表明したコメントだった。
投稿には「角に駐車しているのだからますます痛快だ」「すっとしたが後が心配だ」といった数十件のコメントが付いた。特に日本製品がこうした「テロ」に遭ったことが「爽快だ」と言う人もいた。そうした人たちは「レクサスはああなっても構わない」「日本車に乗るならば耐えなければならないことだ」「3・1節や光復節にはあんな車がサービスセンターの数台持ち込まれる」などと書き込んだ。
一方、「違法駐車が悪いことだとしても、こんな行動は器物損壊だ」「法治に先行する正義は危険だ」「もっと高い外車だったならばこんなことをしただろうか」となどの懸念の声もあった。刑法366条によれば、器物損壊罪は故意に物などを本来の目的に使用できなくしたり、一時的に効能を低下させたりした場合に適用される。刑罰は3年以下の懲役または700万ウォン(約67万円)以下の罰金だ。
レクサスはトヨタの高級ブランドで、2019年に日本製品不買運動が起きた際、「車両テロ」の主な標的になった経緯がある。写真のモデルは「レクサスES300h」と推定される。出荷価格は6110万~6710万ウォンだ。レクサスの公式サービスセンター関係者は「塗装作業に100万-120万ウォンの費用が請求される」との見方を示した。
チェ・ヘスン記者