韓国で新型コロナウイルスの一日の新規感染者数が5000人を超え、過去最多を記録したことについて、海外メディアも相次いで報じた。
米CNNは1日、韓国疾病管理庁の中央防疫対策本部の話として、11月30日の新規感染者数が5123人で「最多記録を更新した」と伝えた。首都圏で4110人が感染し、死亡者34人、重症患者は723人だったと具体的な状況も説明した。
1日現在で韓国の人口の82.9%がワクチンを1回以上接種していることも報じた。また、新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」への感染が疑われるケースが少なくとも2件あり、近く検査結果が判明すると伝えた。
ロイター通信は、韓国メディアの報道を引用し、11月30日の新規感染者数が最多を更新したとして「韓国政府は先月30日、医療システムの負担と新たな変異株によるリスクを考慮し、コロナの規制緩和を保留する方針を示した」と伝えた。ロイターは専門家の話として「隣国の日本は感染を抑制し、東京の新規感染者数を一桁に抑えているが、韓国は他の国々と同様に推移している」とも報じた。さらに「400人未満だった先月初めに比べ、急激な増加傾向にある」と説明した。
AP通信は「韓国でデルタ変異株を主とする一日の新規感染者数がコロナのパンデミック(世界的大流行)以降初めて5000人を超えた」として「保健の専門家らは、経済への影響を考えて先月に緩和された社会的距離確保の規制を、再び施行すべきと主張した」と報じた。さらに、オミクロン株の感染疑い例2件について疾病管理庁が検査を実施中だと伝え「新規感染者5123人のほとんどがソウル及び首都圏で発生している。当局の関係者らは、重症患者室の80%以上がすでに埋まっていると話した」と伝えた。