今月23日に死去した全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の家族葬が27日にソウル市西大門区の新村セブランス病院葬儀場で行われた。告別式で妻の李順子(イ・スンジャ)氏は「夫の在任中に苦痛を受け傷ついた方々に夫に代わり家族を代表して深く謝罪したい」と述べた。李氏はさらに「夫が公職から退いた後、私たちは本当に多くのことを経験した」「そのたびに夫は『全てが自分の過ちであり不徳の致すところ』と常に語っていた」と伝えた。
これに対して5・18(光州事件)関連の複数の団体は「真正さがない」と反発しているが、全氏の代理人らは李氏の謝罪について「5・18民主化運動に関することではない」と明言した。閔正基(ミン・ジョンギ)元青瓦台(韓国大統領府)秘書官は「5・18関連団体は『謝罪は受け入れられない』としているが、李氏は5・18について語ったわけではなく、はっきりと『在任中』と述べた」と説明した。5・18は全氏が大統領に就任する1980年9月1日よりも前に起こったためだ。閔氏は「在任中に抗議活動を行った学生たちがそのケースに当たり、警察の拷問で犠牲になった学生たちもそうだ」「在任中に数々の過ちがあり、それによって被害を受けた人たちに謝罪したということだ」ともコメントした。
故人の遺体はこの日、ソウル市瑞草区のソウル追慕公園で火葬された。妻の李氏と息子の宰国(チェクク)氏、宰庸(チェヨン)氏、宰満(チェマン)氏、娘の孝善(ヒョソン)氏、嫁のパク・サンア氏ら遺族50人以上がその場に集った。遺骨はソウル市西大門区延禧洞の自宅に一時保管されている。李氏は「夫は生前『自分が死んだら葬儀は簡素に行い、墓も作るな』『火葬して北の地が見える場所にまいてほしい』と語っていた」「後のことについては子供たちと十分に話し合い、夫の遺志を正確に受け入れるようにしたい」と語った。
ウォン・ソンウ記者