「4115人」対「113人」。今月23日の韓国と日本における新型コロナウイルス一日新規感染者数だ。両国のワクチン接種完了率は25日現在、韓国が79%、日本が77%。韓国の方がむしろ高いのに、感染者数は36倍もの差がある。最近1週間の人口100万人当たりの一日平均新規感染者数も韓国は63.87人だが、日本は0.87人と73倍も違う。
こうしたミステリー現象をめぐり、専門家たちもけげんな顔をしている。日本は今年8月、一日新規感染者数が連日2万人を超え、「防疫後進国」という国内外の批判にさいなまれた。ところが、9月からこの数値が急激に減り、10月には1000人を切り、11月になると100人を下回るなど急減した。一方、韓国では11月から防疫措置による制限を解除し、「ウィズコロナ(段階的な日常生活の回復)」措置を宣言して以降、感染者が2000人台から4000人以上へと急増している。日本のNHK放送は25日、「韓国ではワクチン接種を終えた人が80%近いのにもかかわらず、感染者が急増している」「日本政府では原因を分析しているところだ」と報道した。ワクチン接種率や個人防疫水準がほぼ同じ韓国で、新型コロナが感染再拡大している原因を探り、反面教師にするという意味だ。
なぜこのような現象が起こっているのかついては、医療の専門家たちもまだ正確な分析ができていない。ただし、専門家らはこの期間、韓国に比べ日本では流動人口の増加傾向がそれほど大きくないことを理由の一つと推定している。事実、英オックスフォード大学が運営する「アワー・ワールド・イン・データ(Our World in Data)」がポータルサイト「グーグル」の移動量統計をもとに分析した資料によると、韓国の「飲食店・カフェ・ショッピングセンターなどを訪れる人口移動量」は今年8月から着実に増加傾向を示しており、11月20日には新型コロナ流行前(2020年1月)と比べて14.1%増えたという。「公園など野外施設を訪れる人口移動量」も同様だ。2020年1月に比べて49.4%増えるほど、人々が活発に外で活動をしていた。一方、日本は昨年12月以降、移動量が新型コロナ以前よりも低い水準を維持している。今月20日時点の「飲食店・カフェ・ショッピングセンターなどを訪れる人口移動量」は新型コロナ流行前(2020年1月)より4%少なく、野外移動量が7.1%増えた程度だった。
東京=チェ・ウンギョン特派員、キム・テジュ記者