MLB:ア・リーグMVP大谷「まだ早いので」国民栄誉賞を辞退

 米大リーグで投手兼打者の「二刀流」で大活躍し、アメリカン・リーグ最優秀選手賞(MVP)に選ばれた大谷翔平(27)=ロサンゼルス・エンゼルス=が、日本政府の授与する国民栄誉賞の受賞を辞退していたことが分かった。

 毎日新聞などの日本メディアが23日に報道したところによると、大谷が国民栄誉賞を辞退したことは、政府広報担当者に当たる松野博一官房長官が22日の定例記者会見で明らかにした。松野官房長官は「(政府が大谷選手側に国民栄誉賞授与を打診したが、)『まだ早いので今回は辞退させていただきたい』という回答があった」と言った。松野長官は「さらなる高みに向けて、精進に集中するという強い気持ちと受け止めている」「来シーズン以降の一層の活躍をお祈りする」と述べた。

 国民栄誉賞は1977年、日本のプロ野球選手・王貞治のホームラン世界新記録をたたえるために創設された賞で、日本の内閣総理大臣が直接授与する。対象は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった」人物だ。最年少受賞者は2018年の平昌冬季五輪でフィギュアスケート男子シングル2連覇を果たした羽生結弦で当時満23歳だった。この賞を断った人物の中で最も有名なのは、同じ大リーガーのイチロー(48)だ。大リーグで大活躍していた2001年と2004年、現役引退を決めた2019年の計3回、受賞を辞退した。イチローは2019年、「人生の幕を下ろした時にいただけるよう励みます」と語った。

 大谷側は国民栄誉賞の辞退に関して特にコメントしていない。大谷は先日、ア・リーグMVPに選ばれた直後も、現地メディアとの電話インタビュー後、再び筋トレに集中していたとのことだ。

東京=チェ・ウンギョン特派員

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい