韓国SKイノベーション、米フォードと共同でEVバッテリーに10兆ウォン以上投資

 SKイノベーションは28日までに、米自動車大手フォードと共同で米国内での電気自動車(EV)向けバッテリー生産に10兆ウォンを超える投資を進めることを最終決定した。全世界の自動車バッテリーメーカーがEVへの転換を急ぐ中、両社は先手の大規模投資によって、EVを巡る競争をリードする基礎を築いた格好だ。

■2021年世界競争力ランキング1位はスイス、韓国23位…日本は?

 両社は合弁会社ブルーオーバルSKを通じ、それぞれ44億5000万ドル(約4960億円)ずつを投資し、米国内のバッテリー工場3カ所を新設する。工場は米中部ケンタッキー州に2カ所、テネシー州に1カ所を設ける。2025年から27年までの期間に順次完成し、最終的に年間で129ギガワット時のバッテリーを生産する。EV215万台分に相当する。

 今年5月に6兆ウォンの共同投資に合意した両社は、4カ月後に投資規模を約2倍に引き上げた。バイデン米大統領は今年8月、2030年に米国で販売される新車の半分をエコカーにするという計画を発表したが、それに歩調を合わせた格好だ。米CNBCは「今回の投資で米国内に1万1000人分の雇用が創出される」とした上で、EVサプライチェーンを国内で構築したいバイデン政権の要求にも沿ったものだと報じた。

 今回の投資でSKイノベーション・フォード連合は米国内で最も早くEV転換に取り組むチームとなった。SKイノベーションはジョージア州にある既存工場2カ所(21.5ギガワット時)を含めると、米国内だけで年間150.5ギガワット時の生産が可能になる。生産能力でLGエナジーソリューション(145ギガワット時)を超え、米国内で最大のバッテリーメーカーとなる。

 フォードはバッテリー投資とは別に25億ドルを追加投資し、テネシー州のバッテリー工場そばにEV組み立て工場を建設し、新たな電動ピックアップトラックを生産する計画だ。テネシー州の工場用地はミシガン州の本社工場の3倍の規模がある。ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は「フォード118年の歴史で単一案件としては最大規模の投資だ。我々がEV分野で最もリードしている」と述べた。

尹炯準(ユン・ヒョンジュン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい